C1400L活用術

スポット測光

今までRICOHのDC−2シリーズとDC−3Zを使っていたので、
「スポット測光」と言う機能は有りませんでした。
他の物としては「逆行補正」や「減光フィルター」がこれと似たような機能を果たします。
しかし、「スポット測光」の良い所は、
カメラのファインダー中心に有るフォーカスのターゲットのごく狭い範囲を
1点だけ測光してくれる所は、今までのデジカメの領域から、
一歩「フィルムカメラ」の一眼レフ的性能に近づいた物といえます。

それでは、その効果を見てみましょう。

通常の撮影

スポット測光を利用


上の比較写真は、
被写体の花を「空」を背景にして撮ったものです。
左の写真では空の強い光に影響され、肝心の「花」が真っ黒です。
右が「スポット測光」を利用した物。
当然空はハイキーに白飛びしますが、
被写体の花はしっかりディテールが出てきました。

通常の撮影

スポット測光を利用


こちらの比較写真では「白い被写体」での場合です。
左の写真は普通に撮った物で、背景が「黒い土」の為、
カメラはコントラストを上げた設定で画像を捕らえます。
この場合、背後の「土」の模様はしっかり見えますが、
肝心の「白い花」がハイキーになってしまいました。
これを「スポット測光」で撮った物が右。
測光ポイントを「白い花」にしている為、
引き締まった被写体に撮れました。
背後の土も黒く締まり、コントラストのバランスが絶妙です。

このカメラには絞りの設定がマニュアルで出来ないのが不満点ですが、
シャッタースピードがうまくカバーしています。

明暗差の大きな場合のスポット測光実験は
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98/02/28
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