C1400L活用術

マクロ撮影時に「絞り優先AE」を行う

C1400Lを使っている人は「絞り優先AE!?」と首をかしげる事でしょう。
そう、このC1400Lには最初から「絞り優先AE」機能は付いていません。
とは言え、マニュアルにも書いてある通り、絞りは2段階の切り替えをカメラが自動で行っています。
で、絞りのプログラムが、

マクロ撮影時にフラッシュを付けると絞りが絞られる

と、言う事がいじっていて分かりました。
この時の条件として、

逆光では絞りは開放のまま

なので、この点は注意してください。
逆光のスポット測光でも「開放」でした。

ちなみに、絞りの動作を確認する方法は、

「被写体にカメラを向け、フォーカスロック(シャッター半押し)をする」
「フォーカスロックを維持したまま、カメラを自分の方へ向ける」
「ファインダー側に白っぽい色をバックにして、ズームレンズの中心を覗く」
「目をパッチリ開けてシャッターを押す」
「一瞬、中心が絞られると絞りが作動」
「そのままだと絞りは開放」


但し、これでは余りにも大変なので!
シャッターを押した時に
カチカチ!
っと2回音がした時が絞りが作動した時と覚えましょう
(静かな時に聞き比べて見てください)

ちなみに、マクロ撮影で使う110mm(35mm換算・以下省略)のテレ端では
F3.9
F7.8
の2つです。
それでは実際のサンプル画像を見てみましょう。

開放(F3.9)
背後のつぼみはボケる

絞る(F7.8)
背後のつぼみの輪郭がわかる
バックの風景は黒くなる
フラッシュ使用


撮影データ(共通)
屋外の太陽光(曇り空)
レンズ110mm
マクロコンバータ使用
少し撮影アングルが変わってしまいましたが、違いは分かるでしょう。
右の写真ではフラッシュが近接で強くシャッタースピードが高速なのと、
絞られている事により、バックが夜の様になっています。
被写界深度の違いに注目



開放(F3.9)
被写体前後のボケが大きい

絞る(F7.8)
被写体の後ろの葉の模様が分かる
フラッシュ使用


撮影データ
屋内の蛍光燈
レンズ110mm
マクロコンバータ使用
こちらもフラッシュを使用した右側が「絞り」の影響で被写界深度が深くなっています。

「どちらが良い」と言う訳では有りません。
マクロでは「ボケ」が重要なので、その場の状況判断になりますが。
「絞り」の変化で雰囲気がガラッと変わると言うことです。

ちなみに、風景や人物撮影の時にND(減光)フィルターを使うと
絞り「開放」に強制的にする事が可能で、背景をボカス事が出来ます。

98/03/18
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