デジタルカメラ実験
デジタルカメラ質問箱に寄せられた質問の中に、
とあり、早速その再現検証をして、対策を考えてみます
以下、撮影した画像はすべたオリンパスC2000zoomを使用
画像はクリックするとVGAサイズになります
F4.0 1/650s |
明るい太陽光下でユリの花を照らし、背景は日陰になっています。この状態でカメラをプログラムAEで撮影した結果、質問にある通りの背景が暗くなってしまいました。 この画像を「基本画像」として以下説明して行きます。 |
それでは試しにカメラをスポット測光にして撮影してみると、
F6.3 1/650s スポット測光 |
実験としてスポット測光で撮ってみました。スポット測光とは中心部の被写体のみを測光する機能で、この場合は明るいユリを測光した為、背景は更に暗くなってしまった。 しかし、最初の基本画像と比べると分かりますが、中心のユリにディテールがはっきり生まれています。この撮影ではユリ自体の明暗を付けたい時に使うと良いでしょう。今回の場合は逆効果でした。 |
それでは通常の撮影モードで、カメラの露出補正(AE+/−)をいじってみます。
参考のために更に露出補正したら、、
F2.2 1/500s +1.3EV |
これも実際の露出補正値は+2.0EVとなり、カメラで選択した補正値とは少々ズレてしまいました。 ここまでプラス補正するとさすがに背景は良く出てますね。反面ユリは完全に白飛びしてしまいました。実際なら失敗画像ですが、参考までに見ておいてください。 |
ではスポット測光モードでユリに露出を合わせて露出補正してみます
F3.2 1/650s +1.3EV スポット測光 |
スポット測光でも通常の測光でも最終的には絞りとシャッタースピードで画像の明暗は決まりますから特別スポット測光だからと言って何かする訳ではないのですが、ここで分かったのは通常の測光で露出補正するよりもスポット測光で露出補正した方が、確実に露出値が補正されると言うことです。 |
F2.8 1/500s +2.0EV スポット測光 |
これはプラス補正の最大値で撮ってます。白飛びは激しいですが、スポット測光の方がカメラ自体の測光ミスが少ないようで、先ほどの通常測光よりも失敗撮影が少ないんじゃないかな。 |
実はですね、「奥の手」が有るんですよっ
ユリのディテールを生かしながら背景も出すワザを紹介します
ではフラッシュ撮影の失敗例を1つ
F11 1/800s フラッシュ撮影 |
これ、同じ時に撮影したのになんだか「夜」っぽくなってしまったと思いませんか? この場合はフラッシュをした際にシャッタースピードを1/800sと高速にした為にこうなってしまいました。「失敗例」と書いてしまいましたが、これも1つの表現方法とも言えるでしょう。 |
さて質問者からは「ガンマ補正」でレタッチを施し、背景の暗部を明るくしたと書いてます。
これも1つの方法で、ここではレタッチのプロ「ぴっぴさん」に先ほどの基本画像を送り、
ガンマ補正をして背景を出してもらいました
ImageFilterを使ったガンマ補正の例 この他にもぴっぴさんにより、 「Photoshopを使ったトーンカーブ補正」 も行ったレポートをこちらに作っていただけました | |
のらねこ洞
背景を浮き上らせる
◇◆ガンマとは?◆◇
背景のレタッチについてのレポートもご覧ください
99/07/23