これからデジカメを使おうと思っている人、そして念願のデジカメを手に入れた
デジカメ初心者の人。そんな方々から悩みのメールをたくさん頂きます。
その１つが、

　「デジカメで撮った画像を早速メールに添え付けて送ろうとしたんだけれど、
　なんだかファイルサイズが大きくって１つ送信するのに３分もかかっちゃいま
　した。でも、私宛に届いた友達のメールにくっついてきたデジカメの画像はも
　っと小さなやつです。これって私が買ったデジカメじゃ出来ないんですか？」

という内容のもの。
うーん、確かにはじめて「画像」に触れた方にとってみれば不思議な現象でしょ
う。でも、デジカメと画像の関係を知れば「なーんだ！」って問題解決になりま
すので、説明して行きましょう。


    
    

デジタルカメラは標準的な物として、画素数は１５０万画素の物としましょう。
富士写真フィルムのＦｉｎｅＰｉｘ１５００とかがそうです。
このカメラで撮った画像をパソコンに転送してモニターに表示させると、
横１２８０ｘ縦１０２４ピクセルの巨大な画像が出現します。デジカメだけで撮
ったり見たりしていると分からなかったことでしょうが、実際の画像の大きさは
結構デカイんですよ。

デジカメの性能差の１つに画素数がありまして、１００万画素よりも２００万画
素の方が良いといった具合に画素数が増えればそれだけ解像度が増して画質も良
くなる仕組みがあります。なのでなるべく画素数の多いデジカメを選びたくなる
のは当然。でも、メールやホームページに使う画像としては反比例して扱いにく
くなってしまうってのも事実。どうしてかって言うと、１５０万画素のデジカメ
で撮った画像のファイルサイズはだいたい３００ＫＢ程度。メールに文字だけで
書き書きしたってせいぜい１ＫＢ程度なので、こんなデカイ画像ファイルをその
ままくっつけて送信すると、ちょっと混んでる時間なら１メール３分はかかっち
ゃう。

もちろん、そんなメールを受け取った人は更に悲劇！
３分間待たされて、カップラーメンだって３分で食べれるのに、それだけ待たさ
れて出てきた画像がとんでもなくでかくって、メールソフトで見ようにも画像の
一部分だけがチラッと顔出しているような感じで、横っちょのスクロールバーを
いじりながら全体の画像を見たら、友達の巨大な顔だった、、、、。
そんな迷惑メールを送ってしまうと「もう画像付けないでーっ」てな文句も言わ
れて当然。
昔のデジカメは３５万画素以下だったので、撮ってそのまま貼り付けてもせいぜ
い４０ＫＢ程度の画像でしたから何も考えなくて良かったのです。
しかーし、だからと言って古いデジカメ使えなんてネガティブな事は言いません！
もっとプラス思考でお気楽にやって行きましょう。
そう、デジカメにはレタッチソフトって言う強〜い見方がいるのです。
２００万画素や、これから出てくる３００万画素デジカメだって大丈夫。撮った
画像をメールにペタペタ貼り付ける極意はレタッチソフトにあるのだ。


    
    
    
    

では、まずレタッチソフトを用意します。
もしもレタッチソフトをまだ持ってない様な人は、手に入れるまでメールに画像
を貼り付けちゃダメとまで言いきっておきましょう。
私が使っているのは１万円程度で手に入り、機能も豊富な「ＰａｉｎｔＳｈｏｐ
ＰＲＯ」ってやつです。このソフトなら後々デジカメの腕が上がったり、もうち
ょっと色々やってみたいとか向上心が出てきても対応出来るほど高性能。
ただ、ちょっと機能が豊富すぎて最初は分かり辛いのもあるけれど、メールに貼
り付ける画像を生成する作業程度ならそんなに難しいもんじゃないし、他のレタ
ッチソフトでも大丈夫。
１つ重要なのは、「リサイズ」とか「リサンプリング」とか言った機能、つまり
画像のサイズを大きくしたり小さくしたり出来る機能が備わっていること！
この機能を使って、デジタルカメラで撮った「生」の画像をメール用に小さくし
てやります。
ちなみに間違える人も少ないと思いますが「トリミング」じゃないです。トリミ
ングは画像の一部分を切りとってその部分を使う方法ですが、リサイズは画像全
体をガバチョッと小さくしたり大きくしたりする事を言います。
ま、ちょっと慣れれば画像の必要なところだけ切りとって、そしてリサイズする
って方法も良く使いますが、ここでは簡単に画像全体をリサイズします。

    

    
    

方法はいたって簡単。
ソフトを立ち上げておいて、デジカメの画像を開きます。
ツールの中からリサイズを選び、
６４０ｘ４８０ピクセルもしくは、３２０ｘ２４０ピクセルを選択し、実行しま
す。一度に何枚も添え付けるなら３２０ｘ２４０にした方がグッド！
そして保存する訳なんですが、ここでアドバイス。
必ず別名保存にしてください。
間違っても上書保存を実行してしまうと、２度と元画像は復活しません。
メール用に使う画像専用フォルダを作っておいて、そこに保存しておけば整理も
つくでしょう。
ここで２つ目のアドバイス。
保存の際にどの画像形式にするかソフトから質問されます。
画像形式は数十種類あるのでどれでもいいという訳には行きません。メールとし
てなら「ＪＰＥＧ」もしくは「ＪＰＧ」形式で保存します。この形式は圧縮保存
形式と言い、ソフト側からは「圧縮率は？」と質問が返ってくるか、もしくはオ
プションボタンが表示されているはずです。
圧縮率が高いほど同じ画像サイズでもファイルサイズが小さくなりますが、反面
画質がどんどん劣化して行きます。最も圧縮を効かせると、モザイクみたいな画
像になってしまうので、ほどほどの圧縮率を指定します。これはレタッチソフト
によって違いが有るので圧縮率を何度か変えて保存し、自分にとって最適なファ
イルサイズを見つけてください。
６４０ｘ４８０ピクセルで４０ＫＢ程度に圧縮されていれば見た目の画質の変化
は余り分かりません。３２０ｘ２４０ピクセルなら１０ＫＢ程度にまでなっても
メールで使うなら十分です。
これ位のサイズなら１メールが十数秒程度で送信出来ます。受ける人も高速にメ
ールの受信が可能で喜ばれます。

後はメールソフトで書き書きした後、「ファイルの添え付け」で先程作った画像
ファイルを選択すればＯＫ。
    
    
    
    
    

「私はパソコンが苦手なので、ソフトもうまく使えるか分かりません」
と言う方にはもう１つ別の方法を伝授します。
ちょっとマイナス思考な考えなのですが、デジカメ自体に備わっている画質選択
機能を使って最低解像度にセットします。メーカーによって呼び名がそれぞれ違
っていて、「スタンダードクオリティー（ＳＱ）」、「ベーシック」、「エコノ
ミー」、「標準」と各社各様に名称が違ったり、名称を付けないメーカーもあり
ます。


    
    
    

これは、そのデジタルカメラで最も低い解像度で撮影するモードの事です。
大抵のデジカメに備わっていて、撮影画像サイズを６４０ｘ４８０ピクセルもし
くは８００ｘ６００ピクセルにする事が可能です。
６４０ｘ４８０ピクセルのモードがあればそれで撮影し、そのままメールに添え
付けしても、それ程大きな画像ファイルサイズではないのでなんとか大丈夫です。


    
    
    
    
    

但し、最初からそのモードにデジカメをセットして撮影しなければならない事と
撮った画像は解像度が小さいので、メール以外に使うことには問題が有ります。
小さな解像度で撮った画像は本来のメガピクセルのデータ量にはなっていない為
その後プリンターで奇麗にプリントアウトして楽しんだり、ＦＤｉサービスによ
ってプリントする恩恵は受けられなくなります。
出来ることならばメガピクセルパワーの高解像度で撮影し、レタッチソフトを使
うことに慣れるべきでしょう。


デジカメって結構奥が深くって、覚えればまた応用範囲も広がって行く面白いツ
ールでもあります。その第一歩がメールでの画像の送信。失敗を恐れず色々と試
しながらデジカメメールの達人になってください。



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