便利なデジタルカメラグッズ

エツミ製
エアー式シャッターレリーズ
リモートコントローラー一式
E−391
1800円


前の回に「コンパクト用シャッターボタン」を紹介しましたね。
それの続きで、一緒に使用します。

通常、レリーズ装置は、

こう言う形で、上記写真で言うと、上に位置するケーブル端をカメラのレリーズ端子にネジ込んでセットし、その反対側のプッシュスイッチの様なレバーを指の腹で押し込む事によってシャッターを切ることが出来ます。
どう言う時に使うかというと、カメラに直接触れないで撮影できるため、絶対手ブレが許されない時や、花火撮影等でパルブ(シャッター幕開きっぱなし状態)で数秒間開放させる時に使ったりします。
デジタルカメラの場合はレリーズ装置を取り付ける事が通常出来ないので、全く使用する機会は有りませんでした。
ところが、前回の「コンパクト用シャッターボタン」との併用で、デジタルカメラでもレリーズ動作だけは可能になっています。
但し、現状、一般的には使う機会はないかもしれません。
ここでは、身体障害者の方がデジタルカメラを使えるような、つまりはごく単純にシャッターだけでも切る事が出来ないかと言う概念で説明して行こうと思います。



これが「エアー式シャッターレリーズ」のセット内容。
エアーレリーズ装置と、
5m延長チューブ。
左の黒い物は器材をしまう「袋」です。

どう言う仕組みかというと、
まず、「ラバー球」と呼ばれる空気を圧縮する部分を握ります。

ちょっと大き目なのですが、手のひらにはスッポリ入ります。
ここを握ることで、


カメラのシャッターを押す為の「棒」が飛び出します(写真右)。
ある程度の力をを加えないと、シャッターを押し下げるまでの力は得られません。

私は最初、手が使えない障害者の方はこのラバー球をクチで噛む事で、
シャッターが切れないかと考えていましたが、
実際このラバー球の大きさではクチに入れるのも大変ですし、喉に詰まらせる恐れもあります。
よって、この「ラバー球」をもっと小型のものに改良するか、
もしくはラバー球を取り外し、そのレリーズチューブ端をクチに加え直接息を吹き込む方法も考えています。


次に、このセットには「延長チューブ」が付属してきます。

リール状に巻かれており、長さは5メートルにもなります。

まず「ラバー球」とチューブの接続部分(写真左)がネジ込みで止まっているので外します(写真右)。
この外した部分に延長チューブを取り付けます。


装着した図

上記の写真の様にリールに巻いた状態でも使えますが、かなりラバー球を強く握らないと作動しません。
また、リールから外して伸ばした状態でも、結構強い力が必要でした。
「握る」と言う動作であればこれでも良いのですが、力を一点に集中出来ない身体障害者の方にはかなり難しくなります。
そこで、実際使う場合は適当な長さに切りつめて使う事になるでしょう。



デジタルカメラとの接続図
(「コンパクト用シャッターボタン」併用)



今回はとりあえずカメラに取り付けるまでです。
これでもラバー球を握れば単純に撮影は可能です。
足が動かせる人ならラバー球を踏む事によって撮影出来ます。
ただし問題も有りまして、デジタルカメラの場合、シャッター半押しで
フォーカスや露出の設定をカメラが行う機種もあります。
今後は、それらの点も踏まえ、研究していきます。
良い方法や、他の方法もご存知の方はメールを頂きたいです。


99/10/15
デジタルカメラ大実験