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原色系CCDか補色系CCDか?
「原色CCD」か「補色CCD」か? それは、デジタルカメラ創生期から言われつづけていました。 それぞれにメリット・デメリットがあり、一概に善し悪しの決着を付ける事は出来ません。その証拠に、今現在、デジタルカメラの新製品にも原色と補色が混在しているのです。 今回は「300万画素CCD」の原色・補色の違いを「空」で見てみます。 実験に使ったカメラは、 補色系代表 オリンパス C3030Zoom 原色系代表 東芝 Allegretto M70 撮影はオートホワイトバランスで、どちらもプログラムAE(フルオート撮影)で行いました。 各画像はクリックすると、SVGA(800x600)サイズに大きく表示されます。 撮影は夕暮れの空です。 結論を先に書けば「一目瞭然」となるでしょう。 原色系は彩度が高く、補色系は落ち着いた感じです。 但し、これはすべてのカメラでこの傾向が強く出るわけではなく、実際にはカメラ内部での画像を生成するアルゴリズムの違いで、各メーカーのチューニングが施されているところでもあります。いわゆるカメラメーカーの「こだわり」がここにあり、メーカーごとに発色が違ってきます。 パッと見では原色系が目に飛び込む色合いですが、木目の細かさでは補色系の方が上を行きます。記憶色に近い原色系が好きな方もいれば、その作られた様な発色が嫌いな人もいる訳です。 デジタルカメラの奥の深さはこういう所にあり、同じ画素数でも写真としての仕上がりが違っているのです。 それより気になったのは、C3030Zoomの場合、光量が減少しているシチュエーションでのレンズ周辺部の影が目に付きます。この辺の詰めの甘さは、カメラメーカーらしからぬといったところでしょうか。 |
補色系 C3030Zoom |
原色系 M70 |
C3030Zoom |
M70 |
C3030Zoom |
M70 |
C3030Zoom |
M70 |