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デジタル一眼レフにFDマウントレンズを付けるシリーズ
シグマ ZOOM−KV 編
このレンズに関してはヤフーで調べても全くヒットしません。年代も分かりません。マウントの作り方からすれば90年代初期なのかなぁ。レンズのつくりはしっかりしてて、コンパクトで形の良いレンズです。
開放F値は広角75mmの時にF3.5で、望遠210mmでF4.5になります。但し、同年代のタムロンのFDマウントレンズの多くが最望遠でガクンとF値が変化するのに対し、このシグマのレンズは焦点距離の変化と共に徐々に暗くなります。よって、F3.5の恩恵が受けられるのは広角端のみです。また、すべてのレンズの特性で決まりごとみたいなものですが、ピントが遠景になる時が一番明るく、近景になるに従ってレンズが暗くなります。このレンズはマクロモードがあり、望遠端の210mmの時にマクロモードに機械的に移行し、1mの距離(通常は1.5m)まで近づく事が可能になりますが(最大撮影倍率:1:3.3)、マクロになるとレンズも暗くなり、結果F値はスペック以上に暗い数値になってしまいます。1.5段程暗くなっているみたいです。 よって、マクロ域での撮影はかなり辛い。210mmでないとダメなのと暗いF値で手ブレや被写体ブレのヒット率が高かったです。また、望遠レンズの宿命の二線ボケが派手に出るのと、マクロはやっぱり甘い描写になってしまうので、一種の「オマケ」的な要素と言っても仕方ないでしょう。 とは言え、形はとっても良いです。強いて言えば内蔵フードでも有ればコンパクトで常用したいレンズになります。遠景(風景)やマクロはオマケとするならば、それ以外の領域では結構よく写るんで、私は好きだな。 |
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風景撮影はモヤっとした感じ。 解像力はあるんだけれど。 |
甘い描写になっちゃう。 |
マクロ 描写は甘い F5.6 |
背景に絞りの角ボケ。 6枚絞りです。 |
絞り値F8.0 それでも描写は甘い。 この絞りでファインダーの限界。 |
マクロ領域を抜けると、 描写は良くなります。 遠景(風景撮影)じゃなければね。 |
フワッとした描写(ボケ足) |
二次スペクトルはタムロンよりも良いかな。 |