C1400L活用術

Digi−Slave
「RF−50」

効果を発揮する撮影条件



写真は光と影で表現しています。
影が有るからこそ光の部分が映えてきます。
ところが影を必要としない、不要な場合も有り、例えば
商品サンプル写真に影は有ってはなりません。、
生物の詳細を観察するには影が出来てしまうと
その部分が分からなくなってしまいます。

大きな被写体をスタジオで撮影する時は
ライティング術でカバー出来ますが、
マクロ撮影に於いては
四方八方をライティングする手段は
このリングストロボ以外に無いとされています。

それではその効果を見ていく事にします。

(以下C1400Lで撮影)


内蔵ストロボ
(通常撮影)

リングストロボ使用
(RF−50)

斜め上からの撮影
影は余り出来ない条件ですが、
通常のストロボでは影はハッキリとした黒い影になり、
リングストロボでは柔らかい影になっています
後ろに反射版を置くと更に良いかも知れません

真上からの撮影(其の1)
これは完全に影の有無がハッキリ出ています
この様な影を作らないのがリングストロボの特徴
但し、少々光が強かったのでフタの文字が飛んでます

真上からの撮影(其の2)
上の写真と同じで、影を取り除く撮影が可能

複雑な立体物の撮影
通常のストロボではどこかに影が出来てしまいます
リングストロボでは柔らかい影になっています


リングストロボのデメリットについても書きましょう
マクロ撮影は被写体に可能な限り近づきます
そこで露出オーバーになってしまう事が有るのが次の写真

内蔵のストロボ

影が出来ています
どんな条件でも
カメラに有った露出で撮影可能

リングストロボ使用

影は出来無い
ただし、露出オーバー
被写体との距離が近すぎたためと、
白いバックで白飛びは起きやすい


これを減光フィルターで補正が可能

減光フィルター(4x)併用

光学的に−2EV光量を下げるフィルター
露出もバッチリ!


リングストロボには減光フィルターが不可欠のようです
とは言え常に必要では有りません
被写体により、白い被写体(背景)で露出オーバーが有るようです

しかし、減光フィルターを併用すると、暗い場所では光量不足により
コントラスト検知式のデジタルカメラのオートフォーカスでは
なかなかピントが合いません
明るい場所では大丈夫です

減光(ND)フィルターの詳細は
以前のレポートを見てください

最後に面白い現象を1つ

影の有無以外にリングストロボの特徴が被写体に出ています
分かりますか?

右の被写体の表面に反射したフラッシュが「リング」になっていますね
これがリングストロボのもう1つの特徴

(注:露出オーバーになったので減光フィルターを使用)

(追加:C2020Zoom、C3030Zoomではうまく露出が合います)


98/08/18