防水・防塵プロテクター
PT−005をC2000Zoomで使ってみる


オリンパスから出ている防水・防塵プロテクター「PT−005」と言うのがあり、このプロテクターの説明を見ると、
「C2020Zoom・C3030Zoom」専用
となっています。
では、初期型のC2000Zoomはどうなの?
と言った質問も多くありますが、C2020ZとC3030Zの専用品であるので、当然C2000Zでは使えないことになります。オリンパスに聞いても「使えない」と言われることでしょう。
しかし、「使えない」と言われてしまうと「使ってみたくなる」のがデジ研魂なのですよ。
早速、本当の所はどうなのかを試してみることにします。

まず最初にC2000ZとC2020Z・C3030Zの間の外観上の違いを説明します。この違いがプロテクターを使えなくしている根本的な原因なので、これさえ理解すればなるほどと思われることでしょう。

1.電源の入れ方が全く異なっている

2.十字キーの形状が違う

3.C2020Z・C3030Zの方がボタンが2つ増えている



電源についての写真で違いを見ると、

C2000Zoom

C3030Zoom
(C2020Zoomも同じ)
ちょっと画像が汚くてすまん!
撮影用のDSC−X200を蛍光燈下の暗い所で利用したので、以下全部汚い。

C2000Zの電源の入れ方はダイヤルスイッチの中心に「POWER」と書かれている部分を押す事で電源のON・OFFをする事が出来る。
C2020Z・C3030Z(以下すべてC3030Zと記入)の場合はダイヤルスイッチ自体に「OFF」のモードが有り、ここに合わせると電源が切れる。
どうして電源スイッチの構造が変わったかと言うと、C2000Z式ではシャッターボタンと勘違いして、電源を切ってしまうトラブルが多々発生していたからなのです。こう言う私も最初の頃は嫌と言うほど間違えて電源スイッチを押してしまい、「にゅーーーっ」とズームレンズが沈胴してしまい泣いていたのでした。


次にボタンと十字キー。

C2000Zoom

C3030Zoom
あ〜、汚い画像。ブレてるし、、。

パッと見てわかる通り、C3030Zの方がボタンが2つ増えてます。また、各ボタンの機能の割り当てが全く異なっています。合っているのは「OK」ボタンのみです。

それと、かなり汚い画像で見づらいですが、「十字キー」の形状がC2000Zの場合は十円玉の様な1つの円形ボタンなのに対し、C3030Zは上下左右が分離されたボタンになっています。

つまり、全く違っているのです。

しかしながら、これら全く違っているボタン類も、配列と位置は同じ所に取り付けられており、この「同じ」である事が結果的にプロテクターに装着できる要因になっています。




プロテクターに装着する際、電源部分のダイヤルスイッチをプロテクターのダイヤル部分のパーツで押え込む形をとります。つまり、上から被せるのです。この被せる行為は、同じダイヤルスイッチの径を持つC2000Zにも可能で、セットすればプロテクター側で制御できるようになります。
但し、最大の問題は「電源を入れられない」なのであります。この点は後で補足します。




背面のボタン類に関しては、プロテクターはC3030Zのボタン配置と同じ場所に同じ個数のボタンがセットされています。つまり、同じ配置であるC2000Zにも適用でき、必要無いボタンが2つあると言うだけです。
問題は形状の異なる「十字キー」。実は押してみるとうまいこと操作が可能です。言ってみれば、元々円盤型の十字キーは押しづらかったが、プロテクターを通して押すと、押し間違えがなく、かえって確実に押せるのでした。




プロテクターにC2000Zを挿入すると、ピッタリ入ります。C2020Zと外観寸法は同じなので入るのは当たりまえか。C3030Zの場合はちょっと大きくなっているので下部のスペーサーを外して挿入します。



これでプロテクター内にC2000Zを入れるところまでは完成!


さーて、問題は電源の入れ方。
C3030Zの場合はプロテクターのダイヤルスイッチの部分を回せば電源が入りますが、C2000Zではダメ!

では、どうするか?

答えはプロテクターに挿入する直前に電源スイッチを入れるのです。
この際、撮影モードで電源スイッチを入れるとズームレンズが飛び出してしまい、プロテクターに入れる事が難しくなります。なので、「再生モード」にセットしてから電源ボタンを押してONにさせます。
電源が入ったらすかさずプロテクターに挿入すると言う流れ。
このプロテクター、実にうまい事出来てまして、バックルをパチンとセットするだけで挿入完了になります。
「本当にこんな簡単な仕組みで30メートル防水なの!」
ってビックリさせられたぐらい簡単です。
慣れれば数秒で挿入完了となります。




ジャーン!
プロテクターの中で動いているC2000Z君なのだ。
ボタンもズームレバーも問題ありませんでした。

さて、ここでアドバイス。
そのまま使っていると電池がどんどん無くなってしまいます。だって電源切れないんだもんね。なので、注意点は、
こまめに液晶はOFFにするべし!

プロテクターの特性で、C3030Zでも光学ファインダーを使うことが出来ません。なので、撮影は必ず液晶モニターを使います。ですから電池の消耗は早いです。電源が切れればそれに越した事はないのですが、C2000Zの場合は液晶を「OFF」にする事が電源OFFとなります。
「えー、それではすぐに電池なくなるでしょ?」
とお思いの方、裏技があるんですよ。
C2000Zは何も操作をしないと3分後にオートパワーセーブ機能が働き、眠ってくれます。よって、液晶をOFFにして3分立つと、電源が切れたのと同じ感じになります。パワーセーブに入ってからの復帰操作は簡単で、ズームレバーをチョン!と動かせば、再び液晶がONになって撮影が可能になります。
なので、新品の電池ならば、そこそこ使えるって事。
ここでも1つ注意点は、初期ロットのC2000Zの場合、パワーセーブが働いてから4時間以上そのまま放置すると、カメラが何も受け付けなくなるバグがあります。こうなった場合は電池を抜いてしばらくしてから入れ直すと復活します。

もう1つ、カメラをプロテクターから外す作業。これは電源が切れないので慎重に対応せねばなりません。それは、ズームレンズが出っ放しだからです。うまく引っこ抜かないと、当然ズームレンズに負荷がかかり、壊すことも考えられます。気を付けなければなりません。

と、ここまで書いてきましたが、これはあくまで「裏技」であって、表の世界では通用しません。つまり、オリンパスが認めているわけでもなく、C2000Z用にと思ってこのプロテクターは買わないでください。C2000Zを使って起こったいかなるトラブルや水漏れによる損害は個人の自己責任でお願いします。また、固体差で操作出来ない場合も考えられます。当サイトでは一切責任は負いません。


最後になりましたが、このプロテクターを使うのに一番苦労したのは、

ストラップの取り外しだったりしたのです、、。

00/05/22