デジタルカメラ研究マガジン 面白実験&コミュニティーサイト  Powered by Digiken-net

デジタルカメラ研究マガジン デジタルカメラ大実験

東芝
AllegrettoM70
暗所ノイズ比較
60秒露光編

いつものように定点暗所ノイズチェックです。

2000年11月14日に東芝からファームウェア「バージョン1.30J」がリリースされました。
(ファームの詳しい事は東芝Allegretto Webをご覧ください。)

これにより、露光時間が以前の最長8秒から、60秒まで可能となりました。
早速、暗所ノイズチェックをしてみましょう。


基本画像

すべての撮影はこの画角で行い、画像の右上端の250x250ピクセルを切り抜いて掲載します。カメラは三脚に固定し、カメラをマニュアルフォーカスで無限遠にセット。
(今回のファームより、マニュアルフォーカスが正式リリースされました。)
実際の撮影スタイルに近いように、風景実写で行っています。真っ暗な所ではないですから、空を撮っても「黒」ではなく、都市の光が反射しています。

前回のファームウェアでのレポートは
C3030Zoom VS AllegrettoM70 ノイズ対決
にあります。

東芝
AlegrettoM70
1秒露光
F2.0

ノイズは無し。
2秒露光
F2.0

このカメラの不思議な所は
2秒と4秒でノイズが目立ちます。
4秒露光
F2.0

ファームアップ前に比べて、
4秒はノイズが出ます。

8秒露光
F2.0

急にノイズレスになるんです。
ファームアップ前は4秒からノイズレス。
ノイズリダクションが働くのかな。
15秒露光
F2.8

今回のファームから追加された露光値。
完璧なノイズレスは無理ですが、
これはすごく優秀なんですよ。
30秒露光
F4.0

ノイズのツブは目立ち始めましたが、
見ていて疲れないレベルです。

左の白い点は星。
時間の経過で星が写って来ました。
やっぱり地球は回ってるんだ。
60秒露光
F5.6

さすがにノイジー。
なんですが、ザラザラではなく、
なめらかなノイズなのが特徴。

さすがに60秒だと
星が動いているのが分かります。



別の撮影で、


これは夜空を60秒間露光(F2.8)した物です。


これはその画像の隅を250x250ピクセル切った原寸画像。
絞り値を開いての撮影なので、先ほどの60秒間露光よりも明るくなってます。
更に、明るくなっている事で、ノイズがほとんど無くなりました。
凄いです。
とても「デジタルカメラ」で「60秒」開いた画像とは思えません。
画像中にある右下に流れる白い点々はなんと、「星」です。
目には見えてない星たちです。
つまり、「星」を撮れてしまうカメラになってくれました。
都心を離れ、全天見渡せる奇麗な空ならば、
素晴らしい星空を写し出せるかもしれませんね。


00/11/18