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東芝M70でマクロ撮影
「クローズアップレンズを使ってみる編」
東芝のM70のマクロ性能はズーム領域によって異なり、 ・広角端 9センチ〜 ・望遠端 20センチ〜 になってます。 いわゆる「ワイドマクロ」なカメラですが、それでもこの撮影距離では迫力はありません。 もっとマクロを楽しむには、クローズアップレンズやマクロコンバーターを使います。但し、これらのレンズを取り付けるにはカメラ側にネジ込み用の溝が無くてはなりません。M70に関しては、これまで述べた「アダプターリング」によって可能となります。 今回は「裏技」のソニー製アダプターリングを使ってやってみます。
S70用のアダプターリングはそのまま取り付けて使用した際、カメラのレンズとフィルターがなんとも当たりそうで不安になります。そこで、ここではスペーサーを取り付けてみました。スペーサーは52mm径の物で、スペーサー自体にはレンズもフィルターも何もくっついていない、ただの輪っかです。
次に、カメラ屋さんならどこでも置いているハクバ製の「クローズアップレンズNo4」を組み合わせてカメラに取り付けます。
早速撮影して、マクロの比較をしてみましょう。 まずはカメラその物のクローズアップ性能から。
今度は先ほどのクローズアップレンズを付けて同様に撮影。
結果、カメラのマクロモードで望遠端にて撮影した物と、クローズアップレンズを取り付けて広角端で撮影した物は、ほぼ同じマクロ性能になっています。クローズアップレンズを取り付ければ、更にそこから望遠端にもって来ることで、かなり接写撮影が出来る事が分かります。 花や昆虫を撮影する方にとっては必需品ですので、是非揃えて応用範囲を広げてみてください。 余談ですが、今回撮影した紫陽花はすべて絞り優先F5.6で撮影しています。サムネイル画像なので分かりづらいのですが、カメラ自体のマクロモードでも、広角端で撮影した物の背景に、しっかりボケ味が出ています。これはCCDが1/1.8インチと大きいのに加え、レンズも大きくまたF2.0の明るい素晴らしい光学レンズを採用している事に起因します。 この様な場面に触れると、やっぱりカメラはレンズ性能に左右されるなと思わされ、M70の出来の良さに惚れ惚れとしてしまう所です。 |