デジカメ活用術
デジタルカメラは奇麗な写真を追求する以外に、「お遊び」「実験」にも手軽に使える楽しいカメラなのです。そこで今回は三洋電機のDSC−X200に単眼鏡を取り付け、遠くの物を近くに撮ってみることにします。 先日ぶらっと双眼鏡のコーナーを眺めていると、ケンコーからレンズ付きフィルム用と銘打った単眼鏡が売られていました。
これは富士写真フィルムの「写ルンです NewACE」専用のホルダーと6倍率の単眼鏡がセットになった物で、定価6800円、売り値は3000円程度で販売されていました。なお、ホルダーの無い単眼鏡のみなら2000円程度で売ってました。で、私の場合は「写ルンです」に使う為に買った訳ではもちろ無く、ホルダーのサイズがなんとなくDSC−X200にハマリそうだったので、試しに手に入れてみたのです。 早速家に帰ってDSC−X200にあてがって見ると、、これはダメ!
まぁダメモトなのでこれは予想してた限りですが、ホルダー自体はその内に改造してみる事にして、とりあえず単眼鏡とホルダーを分離させます。
単眼鏡はそれのみでも6倍率で使える物なので、外の景色を肉眼で覗いてみるとそこそこ望遠鏡として使えます。但し、あんまりレンズの質は良くなくって、そんなに解像力は良くありません。やっぱりお遊び程度の物です。 では、この単眼鏡をDSC−X200のレンズの前にかざして見ることにします。
デジタルカメラのレンズは主にレンズ径の大きいタイプと小さいタイプに大別され、単眼鏡などをそのままレンズ前にくっつけて撮影できるのは小さな径のデジタルカメラになります。大きい径のレンズははコリメート法(だったかな)などを使って装着しますが、ここではごく単純にデジタルカメラのレンズの前に単眼鏡の接眼レンズ部を直接密着させる方法でやっています。双眼鏡や天体望遠鏡にも同様な方法で密着させて撮影する事が可能なので、手持ちの物を試して見てください。 注意点はレンズに密着させる際にレンズにキズを付けないようにてください。
デジタルカメラがオートフォーカスの場合は結構うまくピントを合わせてくれます。DSC−X200はパンフォーカスなので単眼鏡のフォーカスリングを回しながらピントを合わせる方法を取ります。肉眼(眼鏡を掛けている人は装着して)で単眼鏡を覗き、被写体にピントを合わせたら、そのままデジタルカメラのレンズに密着させます。大抵はこれでピントは合いますが、デジタルカメラのレンズと単眼鏡の接眼レンズの間に隙間が生じる事が有り、この具合では再度ピントを合わせ直す必要も有ります。これはケースバイケースなので楽しみながら何度も試して見てください。うまく撮れなかったらその場で消去してしまえば良いのがデジタルカメラのメリットです。 それではDSC−X200の場合の撮影結果を見てみましょう。
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