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この夏発売されたカシオのXV−3には、モデルによって画像に縦縞が発生します。縦縞がどういう物なのかは、前回のレポートをまずご覧になってください。 私の方で使用したXV−3がまさしく「当たり」な機種だった為、カシオの方に修理を依頼し、戻ってきたので報告します。 この「画像に縦縞」、いくつかの条件が合わさった時に発生するようで、必ず起きる訳ではないし、縦縞の発生頻度もマチマチな為、最初は気が付かない事が多いようです。 以下に該当する方は注視してください。 ・ファームウェアのバージョンが「V1.0」の場合 カシオに「縦縞」が発生しているXV−3の修理以来をすると、2週間ほどでファームウェアが「V1.1」になって戻ってきます。これが縦縞を対処したファームのバージョンです。自分のXV−3のファームウェアバージョンは、パソコンに取り込んだ画像を画像解析ソフトで覗いてみると見つけることが出来ます。私はシェアウェアのPIEを使っています。 Exif情報についてはデジカメFAQを参照あれ。 戻ってきてからまだほとんど試し撮りしていないので、確実な判断は出来ませんが、以前(V1.0)の時のように露出アンダーでかなりの確立で縦縞が入るようなことは無くなっています。但し、確実に無くなったかどうかは後日レポートします。なんと言うのか、試し撮りの一枚だけにまた縦縞模様が薄く入っていたのは事実です。しかし、再現しようとしてもそれ以降は出ていませんので、もうちょっとイジってみないことには何とも言えません。 ・夜景撮影もしくは露出アンダーで撮影すると縦縞が出る これは「空」のように平坦な模様に「縦縞」が目立って入ります。それまで気が付かないでいる場合が多いです。(私も最初は気が付かなかった) 普通に空を撮影しても出ません。もしくは目立たないので分かりません。コントラストの激しい太陽の出ている晴れた青空を、露出補正を2段階マイナスに振って撮影します。これで私のXV−3は縦縞だらけの画像になりました。 また、真っ黒な部分では分かりませんが、薄暗くなっている部分で縦縞が目立つので、夜景撮影をして気が付かれた方もいるようです。 ・温度との関係 これは、はっきりした根拠があるわけではないのですが、同じ日に撮影してても最初の数枚は何も無く奇麗なのに、液晶モニターを付けっぱなしで連続的に撮影していると、激しく縦縞が発生している時がありました。 XV−3の構造は、他のデジタルカメラと違い、CCDと液晶モニターが背中合わせになっている点です。つまり、液晶モニターを付けっぱなしで、しかも外気温が30度を越える真夏日の炎天下などでの撮影では、カメラ自体がかなり熱くなり、液晶モニターの熱がモロにCCDに伝わっている可能性があるからです。CCDと言うのは熱に弱く、場合によってはノイズの発生を引き起こします。今回の縦縞はノイズの様なランダムな物ではありませんが、温度変化が縦縞の発生頻度に関係しているのではと思って見ました。 ・画質モード 保存の際に「エコノミー」「標準」「高詳細」の3つのモードから選択するのですが(いずれも2016x1536ピクセル)、これを「エコノミー」にセットすると縦縞が出現する可能性が大きいかも知れません。あくまで予測でして、古いV1.0のファームで試すことが出来ない現状では、なんとも言えませんが。私の場合はエコノミーで撮影していたので、それが気になっています。どなたか試してもらえませんか? ちなみにXV−3の画像ファイルサイズは大きくって、エコノミーでも700KB近くあり、標準で900KB越とかなりデカイんだよね。 もしも、「当たり」なカメラと分かってしまった場合、それを初期不良として、カメラを買った同じ販売店で取り替えをしてもらわない方が良いようです。ロットが続いていれば、ファームのバージョンも古いV1.0ですし、また同様の縦縞模様が出る可能性も有るからです。 「カシオお客様相談室」に直接連絡を取って修理扱いにしてもらった方が良いでしょう。 |