QV−10A
双眼鏡を使った
望遠撮影術
其の二


随分前になってしまいましたが、
QV−10Aに双眼鏡を使って
「望遠撮影」をするネタを書きました。
今回も同じなのですが、
カシオのデジパラで採用された「竜の巣」と言う作品の
舞台裏について書いてみます。

まず、双眼鏡

私の愛用は8倍の物。には
ダイエーで3500円程度です。
よく写真を見ると、左側の接眼部についているべき「ゴム」が
取れているのがわかりますでしょうか?
これはわざと取って有るのでして、
こうする事により、この双眼鏡のレンズ部と、
QV−10Aのレンズ部が密着します。
前回の双眼鏡撮影術の時は、
このゴムを外さなかった事によりケラレが発生してしまいました。



この画像はQV−10Aで普通に撮影した物です。
夕暮れに近い時の空には、
積乱雲が見えます。
注目して欲しいのは、
「写真中央の雲」
ここを良く見てて!



この画像が「双眼鏡」を使った物です。
8倍とは言え、結構大きく写ったのがお分かり頂けると思います。
カシオのデジパラに送った時は「竜の巣」と言うタイトルを付けました。
12月の入賞作品は、双眼鏡を使った作品だったのですよ。

この撮影術のテクニックは、
「ピント」
「カメラと双眼鏡の接続」
の2点が重要です。

まず「ピント」
視力の度数は人によって固体差が有りまして、
一概には言えませんが、
眼鏡を掛けている私が実験した所によると、
「眼鏡をかけて良く見える様に双眼鏡のピントを合わせる」
これでピンボケのほとんど無い写真を撮る事が出来ました。
仮に眼鏡を外してピントを合わせた場合は、
カメラで撮った時、かなりピンボケの写真です。
視力の良い人なら、裸眼でピッタリ合うピントの位置が、
カメラでもピントが合った位置になると思われます。
完全なピントの合う位置を求めるのは難しいかも知れません。
と言うのも、安い双眼鏡を使った場合、
私の時の様に、レンズをいくつも通った光は不必要な屈折光の影響で、
にじんだ「像」になってしまいます。
カメラメーカーの望遠レンズは幾種類ものレンズの組み合わせにより、
カメラに合った光の屈折を押さえた奇麗な「像」にしています。
その点、双眼鏡を使うのは画像のクオリティーは低くなってしまいました。
高級な双眼鏡を持っておられる方いましたら、
是非実験してみてください。
クオリティーが上がるかも知れません。

次に「カメラと双眼鏡の接続」
これは簡単。
先ほども出ました「接眼部のゴム」を取る事。
QV−10Aの場合は、レンズの径(正確にはレンズバリアの径)が
双眼鏡の接眼部とピッタリ同じ大きさになっています。
この様に偶然にも同じサイズのレンズを持つカメラは限られて来ます。
私は持っていませんが、
見た目ではFUJIのDS−7等のシリーズも行けそうです。
RICOHのDC−2シリーズは完全にダメです。
で、その双眼鏡とカメラ双方のレンズを密着させるとうまく撮れます。
密着した状態でデジカメのモニタを見ると、望遠された画像が映し出されます。
ただ、このモニターの画像でピントを合わせるのはちょっと無理。
最初に肉眼でピントを合わせてから行ってください。

更に「其の三」は
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